こんにちは 彩将です!
私は以前、そこそこ大きな街の繁華街にあるカラオケボックスで働いていたことがあるのですが、酒に酔った人間を相手にしているといろんなことが起こるもので、「こんな人もいるんだなー」なんて思うことも多々ありました。
今回はカラオケボックスで働いていた時の困ったお客さんや面白かった出来事などなどを紹介していきます。
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部屋に食べ物や飲み物を持っていくとマイクを向けられる
これは働いた経験がある人からしてみればあるあるネタかもしれませんが、お客さんのところにオーダー提供に行くとお客さんから「いつも何歌うの?1曲歌ってって!」とマイクを渡せれることがあります。店の方針によっても対応の仕方が様々だとは思いますが、私が働いていた店では「お客様が楽しめる対応を臨機応変にしていきましょう」というような考え方があったので、私はそういう時はお客さんの気分を害してはいけないと思い、ノリで少し歌っていました。知らな曲の場合はワンフレーズくらい適当に歌ってから、「この曲知らないので、あとお願いします!」と言ってノリがよさそうなお客さんにマイクを手渡していました。
あまり長い時間部屋にいるのは、仕事にも影響が出るのでよくありませんが、ちょっとノリのいい対応をした方が早めに穏便に解放してもらいやすいです。酔っ払いが相手なので絡まれる確率は高いですからね。夜に働く人は注意です。
私の場合はその対応がお客さんに受けたのか、通路であったり街中であったりしたときにも「お疲れさん」と声を掛けられるようになりました。
そして渡されるのはマイクだけでは無かったりもします。
渡されるのはマイクだけではない
カラオケボックスでよく頼む食べ物と言えばフライドポテト。細切りのものだったり厚切りのものだったり、店によってディップ(ソース)の種類がいろいろあったりと様々ですが、多くの人が注文するであろう食べ物。
それがどうした?って話しなのですが、お客さんの部屋に行くとたまにそれを食べさせてくる人がいるのですよ。(餌付けか!)
そういうお客さんはレアだとは思いますが一定数はいます。持って行った直後の食べ物ならまだ良いかもしれませんが、持って行ってから時間が経っているものに関してはどのような扱いをされていたのか分かりませんから食べるのは少し怖いですね。私の経験上ほとんどの場合はノリでやっているだけなので、落としたものとか食べかけのものという可能性はかなり低いのですが、世の中には危ない人もいますので注意が必要でしょう。特に女性の方は要注意です。中には気がついていないだけでストーカーされていることだってありますからね。でも男でも油断は禁物。
こういう時の対応は実践で身につけるしかなかったりするので、どう対応していいやらと困ってしまう場合も多いです。
いつもある従業員がいる時にだけ来るお客さん
ある時気がついてしまったのですが、とある男の従業員(A君)がいるときにだけしか来ない女性のお客さん(B子さん)がいたのです。最初はみんな偶然だろうと思っていたのですが、ある時にそれが偶然ではないと気づきます。
私はその日A君と同じ出勤時間のシフトだったのですが、店に向かって歩いていると横断歩道の先にA君がいました。横断歩道を渡って少し歩いたところに店があり、私はその横断歩道の手前で信号待ちをしていると店に入るA君を遠くから見ている女の人が。その時は誰だか分からず、どこかで見たことあるなーと思っていました。(気分がまだ仕事モードになっていなかったので余計に分からなかった。)そして店に着いて、仕事着に着替えた私はA君とその日の仕事の確認をしました。その日私はフロント(受付だったり会計だったり)担当だったのでフロント係から引き継ぎを受けます。因みにA君はホール(オーダー作成と提供)担当。その後すぐにお客さんが入ってきたのですが、さっき外で見た女性でした。そこで私はその女性がB子さんだと気づきました。
そして、もしかしたらこの人A君のストーカーなのでは?との考えも浮かびました。
働いていた店ではシフト制なので勤務時間もバラバラ。でもその時は、誰もB子さんはA君がいる時にしか来ていないということに気づいていませんでしたので、偶然だろうと思っていました。でもある時私とA君を含めた4人で仕事前に遊びに行くことになりました。そして遊び終わった後はA君と一人はそのまま仕事、私ともう一人はその2時間後にシフトが入っていたので、カラオケをして過ごすことにして店に向かいました。するとまた店から少し離れたところに女の人がいてこっちを見ていたのです。それはよく店に来るB子さんでした。
お気づきの方もいるかと思いますがストーカーだったのです。流石に家までは知られてはいないみたいでしたが。その後A君は仕事中にB子さんに呼び止められて「ずっと好きでした」と言われたみたいです。A君は当時付き合っている彼女がいたので、「付き合っている人いるから」と断り、その後B子さんは見かけなくなりました。どうやら身を引いてくれたようです。
ストーカーされるのは女だけではない。
気をつけるべきは客だけではない⇒繁忙期の厨房は地獄!?飲食店で働く前に知っておきたいこととあるスタッフのとんでもない対応
関係者以外立ち入り禁止の従業員用階段でこんな客が(年に何人かは出没します)
私が働いていた店は7階建てのビルの中にあり、お客さん用の階段と別に関係者以外立ち入り禁止と書いたドアのついた従業員用の階段があったのですが、そこに入ってしまうお客さんが度々出没していました。ただ間違ってしまって階段を使っただけというならまだ良いのですが、それだけではありませんでした。
ある時、その階段を通ろうとすると男のお客さんが階段の下の方を見下ろして立っているのです。間違って入ってきたのかと思い声を掛けようとしたその時あることに気づきます。
その男の人はなんと、ズボンを少し下げて下半身のブツを丸出しなのです。そしてやりやがった。
立ちションです。
ここトイレじゃないし!というか屋内だし!店の中だし!(屋外の階段だとしてもダメです)
その後この男性の方は注意したときの態度が悪かったことっもあり、出禁になりました。
こういうお客さんは流石に女性の方では一人もいなかったのですが、その店では年に数回は出没していました。トイレが空いていなくて我慢できなかったのかもしれませんが、普通に出禁になりますし、賠償請求される可能性だってあります。
どうやって出禁にするの?
っとここで出禁にする場合はどうするのか?と気になった方もいるかと思いますのでご説明しましょう。多くのチェーン店のカラオケボックスやネットカフェなどは会員制になっており、店を利用する時には会員情報が必要なことが多いかと思います。その会員情報にブラックリストの設定をするのです。ブラックリストの設定以外にも「こんなクレームがあった」や「こんな迷惑行為をした」とか注意喚起のメモを追加したりも出来ます。(店によって設定できることに違いはありますが。)ですので、部屋の使い方が汚いとか、店の備品を持ち帰っているかもしれないというようなことでも店側からしたら実は丸わかりなんてこともあります。特にネットカフェでアダルト動画を見ながら何かしている人は店員さんにバレている可能性が高いのでよく考えて利用しましょう。
でもこんな困ったお客さんは男性だけとは限らない。
酔いつぶれて大惨事に…飲み過ぎたらダメ
お酒を飲み過ぎて大失態なんて経験がある方も少なくはないでしょう。そして酔いつぶれた次の日は体調も悪くなったりして、もう酒なんて飲まないと思ったことがあったり。若気の至りというやつですね。でもたまにニュースにもなっていますが、気を付けなければ死ぬことだってあります。私が働いていた店でも飲み過ぎて動けない人の為に、何度か救急車を呼んだ経験があります。店舗の管理者は「年齢確認をしてお酒を出してはいるけど、倒れた人って未成年じゃないよね?」なんて心配もあったりします。もちろん倒れた人の体も心配ですが、未成年に酒を出してた場合、営業できなくなりますから。死活問題ですからね。
また酔いつぶれてしまうととんでもないことも起こるもので、働いていた時は色々な光景を目にして来ました。通路や部屋で嘔吐している人がいるなんてまだいい方だし珍しくもない。(比べたら良いというだけで、嫌なのは嫌です。)
何事にも上には上がいるのです。
ある日の閉店後、女性用トイレが酷い状態になっているのを他の従業員が発見しました。嘔吐物まみれというのはたまにあるので珍しいことではないのですが、その時の光景を見たのは最初で最後でした。
何とそこら中嘔吐物だけではなく、糞まみれ。
そして汚れた下着も落ちていました。
実は濡れた下着が落ちていたり捨てられているというのは、今までもたまにあったのですが、糞で汚れた下着はこの時が最初で最後。トイレの壁も汚れていたりしたので掃除にかなり時間が掛かりました。
掃除が大変だった話は他にも→カラオケボックスで起きた珍事件録
下着が落ちていたり捨てられたりするのは月に1回くらいはあったと思います。ということはですよ。ノーパンで帰っていく女の人がいるんですよ。汚れて仕方なくなのだとは思うけど、酔ったらどういう行動に出るか分からないものですね。
さらなるトイレでの事件
トイレでの事件は他にもあります。私が働いていた店舗では、1時間に一回トイレが汚れていないかを確認することになっていたのですが、女性用トイレを確認に行った従業員から「トイレの個室で人が寝ている」と言われました。もちろん女の人で、倒れているとかではないようですが、その確認した従業員も働き始めて1ヶ月くらいの新人の女の子で、その新人さんもどうしたらいいか分からずパニック。
これはお客さんの具合も心配だし、私が対応しに行くしかないと思い行こうとすると新人さんが慌てて言うのです。
「ちょっと待ってください!その人下穿いてないんですよ!」
それは男の私が行くのはマズイ。でもそのままにもしておけない。
とりあえず新人さんに何とかパンツだけ穿かせてもらったあとに対応しに行きました。ズボンは新人さん一人では穿かせられなかったので私が手伝うことに。ちょうど女の従業員もその新人だけだったので仕方ない。
こういうトイレでのトラブルって男性では一度も見たことがないのですが、女性ではたまにこんなようなトラブルがありました。
警察沙汰もたまにある
男性でのトラブルで多いのがお客さん同士のケンカだったりの警察沙汰。カラオケの機会を壊されたこともありました。カラオケの本体って最新のものだと安く済んでも300万円くらいですからね。酔っているとは言え、壊したら大変ですよ。もっと高額になることもあるし、損害賠償を請求されることだってあります。ケンカも私が働いていた店では年に数回は見かけましたね。
一番大きな事件では窓ガラスを割られて警察が来て、営業を一時的に止めなければいけない状況になったことですね。先ほども書いたのですが、この店は7階建てのビル。そして割られた窓は5階。窓の外は人通りが多い歩道なんですよ。もう事件なわけですよ。その時はたまたま人がいなかったのでけが人は出ませんでしたが、現場検証の為に数時間営業を止めました。店の入り口にも黄色のテープが張られていたようです。その日は繁忙期だったこともあって店は大損害でした。
他にはこんな事件もありました。
女性用トイレに携帯電話が不自然な形で置かれていたのです。カメラのムービーが起動した状態で。
盗撮しようとしている奴がいたのです。持ち主が分からないので携帯はひとまず店で預かることに。そしてとあるお客さんがどこかに携帯落ちていなかったか?と聞いてきました。盗撮の犯人です。私はその話しは少し聞いただけで詳しくは知らないのですが、その後は警察にお任せしたらしいです。
因みにカラオケボックスのような店には、定期的に警察の方が巡回に来ます。夜に18歳未満の子供が来ていないか?とか何か事件に巻き込まれているような人はいないかなど見回りをしています。
頑張っていればいいことがある
今までの話しを見てみると、カラオケボックスってトラブルばかりで大変そうだなーとかバイト考えてたけどやっぱり他のバイトにしようとか思った人もいるかもしれませんが、たぶんすべての店がこんなにトラブルだらけってわけではないし、他の仕事だって大変です。特にサービス業や飲食業は給料の割には忙しすぎるなんてこともあります。
それに嫌なことばかりではありません。中には良いことだってあります。
お酒の場というのはビジネスでも使われることが多く、頑張っていればそれを評価してくれる人だっています。私は店の常連さんのとある会社の社長さんに「私の会社で働かないか?」と声を掛けられて名刺をもらったことがあります。その時は他にやりたいと思っていたことがあったのでお断りさせていただいたのですが、他の人でも一人だけ大手企業から引き抜きの誘いを受けた人もいます。その人はお客さんの対応が社内でも高く評価されているような人だったので、それを見てくれていた人がいた結果ヘッドハンティングされたのでしょう。
私が考える常連さん→常連客ってどんなお客さん?常連客よりも上客を贔屓にしよう!
それに頑張っていればお客さんからモテることだってあります。
お客さんからのお誘い
これは私が働いていた店とは違う店で働いていた知人の話しなのですが、美人のお客さんからよく声を掛けられていたのだとか。その知人は結構イケメンだったのですが、仕事中にその美人さんにトイレに行きたいと声を掛けられて、トイレの中まで引っ張られていったとか。流石に勤務中だったし、その時はワンオペで一人しかいなかったので何もなかったけど残念なことをしたと話していました。(笑い話です。)
私が働いていた店でも、男女問わず常連さんに気に入られて声を掛けられたりナンパされたりしたという従業員は結構いました。ストーカーのようになったりしつこく声を掛けられるのは迷惑ですが、褒められたりモテたりするのは悪い気はしないですよね。
私も見た目はカッコいい方ではありませんしモテたりした記憶もないのですが、女性の常連さんに帰り際によくご飯食べに行こうと誘われることがありました。もちろんそのお客さんが帰った後も仕事が残っていたので食事に行くことはありませんでしたが。美人な方だったので今思うと一回くらい食事に行けばよかったかも。他には仕事中に店の通路で会うたびに抱きついてきたりする人もいました。お酒が入ると行動が大胆になる人って結構いますからね。
カラオケボックスは部屋の中を暗くしている人が多いし、そのおかげで顔が良く見えないのが逆に良いのかもしれない。(笑)
そしてモテるのは異性からとは限りません。よく来るお客さんで近くのおかまバーで働いている方がいたのですが、私より少し年上の男の従業員はそのお客さんに気に入られていました。飲み物や食べ物を提供するときは必ずその従業員が指名されていましたし。因みにその従業員が休みの日は私が指名されることが多かったです。(カラオケボックスに指名制とかそういうのはありません。)
とまあこんな感じで、カラオケボックスでの仕事は大変なことも多いですが良いこともあります。他にもカラオケボックスで働くメリットデメリットはありますが、また次回にご紹介します。
ガソリンスタンドでの出来事はこちら→ワンオペガソリンスタンド日誌4~こんなお客さんは嫌だったり困ったりします
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