不動産業界で働いていた時の体験談~実際にあった驚きのエピソード

仕事での体験談

こんにちは 彩将です!

今回は私が不動産業界で働いていた時の珍事件などを紹介していきます。

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私が働いていた会社

まず、簡単にその時私が働いていた会社を簡単に説明します。

大手企業の不動産会社とは違い、自社の持ち物件の管理が中心で、他の大家さんの物件の仲介は全体の2割程でした。他にも色々な事業をやっている会社で、私はもともと他の事業部署担当だったのですが、人手不足により不動産事業の仕事もやっていました。

当時その会社は本当に人がいない状況で、私も入社したばかりだったのですが、仕事のやり方はほぼ教えてもらえませんでした。自分でいろいろ勉強して滅茶苦茶大変だった…

俗にいうブラック企業でもありましたね

そこまでやらなくても…

ある日、集合住宅のある一室で退去の立ち合いをする予定だったのですが、立ち合いする時間をどうしても合わせられない。部屋は綺麗に使っているし支払いもしっかりしていた方だったので、退去後に鍵だけ会社に持ってきてもらい、その日の夜に私が住宅の状況確認に行くことになりました。

夜の9時ごろに確認に行きブレーカーを上げてリモコンで照明を付けようとしますが、何故か点きません。リモコンの電池が切れているのかもしれないと思い、スマホの懐中電灯で部屋を照らします。すると驚くべき事実が明らかになりました。

何とシーリングライトが外されているのです。

しかも丁寧に箱に入れられている。よくよく見たら他の照明の電球も外されています。

というか何でシーリングライトの箱あるの?

これでは確認できないので次の日の明るい時間に確認することにしました。

でも何故、退去された方は丁寧に照明器具まで外したのでしょうか?

実はこの方が入居された時は、蛍光灯のシーリングライトが備え付けられており、住んでいる途中で会社が無料でLEDシーリングに交換したみたいです。その時他の照明も全部LED球に交換。

そこでこの方は自分で交換しておくと言ってLEDを受け取って交換していたみたいです。もともと付いていた蛍光灯は後日回収したらしいのですが、箱だけはそのまま残っていたみたい。

そして退去の日に善意で全て外したのだと思われます。

退去の時は大家さんや管理会社から指示が無ければ、軽く掃除する程度で大丈夫です。

悪質な家賃滞納者へやっていた対応

人によっていろんな事情がありますが、世の中には支払いが遅れてしまう人っていますよね。店の経営者でもそういう人はいます。そしてその中には全く連絡がつかなくなる人もいます。

支払いを忘れている場合もあるので確認の連絡をするのですが、連絡がつかなくて話が出来ないのが一番困ります!入居者の状況が全く分かりませんからね。極端なことを言うと生きているのかさえ分からない。また、もし裁判になった場合、連絡が取れなさ過ぎると不利になることもありますので、電話が来たら必ず出ましょう。もし電話が止まっていたりして繋がらない場合は、直接自宅に来る場合や郵便物で通知が来ることもありますのでしっかり応対しましょう。

私が働いていた会社では、未払い者にはまず会社から電話を掛けます。連絡がつかなければ留守電にメッセージを入れたり、携帯電話からショートメールを入れたりします。それでも連絡が取れない場合は直接住まいに向かいます。そして不在の場合は「当社まで連絡してください」と文書をポストに入れます。2回目からはドアに張り紙をします(郵便物をあまり見ない方もいるので)。ここまですれば、ある程度の人は連絡してくるので、いつまでに支払えるかという話しが出来るのですが、連絡がない方もいます。中には居留守を使う方もいますが、だいたい管理会社の人や大家さんにはバレているものです。そういう人に限って2~3ヶ月分以上滞納していたりします。

そういう滞納者には「ドアロック」を行います。私は極力やりたくはなかったが…

「ドアロック」とは、いろんなやり方があるのですが、簡単に言うと入居者がドアを開けられなくなります。ドアに鍵が上下に二つ付いているのに、片方の鍵しかもらっていない場合はドアロックの為かもしれません。他にもドアノブに器具を付けてドアを開けられなくするものもあります。ドアに鍵が二つ付いているタイプは中に人がいたら無意味ですが、ドアノブに器具を付けるタイプはドアノブ自体回せないので厄介です。その会社では両方ありました。

現在「ドアロック」の行為は基本的には違法となりますし、危険な場合もありますのでやらないでください!「ドアロック」をされた状態で、会社の営業時間が過ぎてしまったり、大家さんに連絡しても繋がらなかったりしたら大変ですからね。真冬だと凍死してしまうかもしれないし。

そんな「ドアロック」を私も何度かやったことがあるのですが、だいたいロックを掛けて10分後くらいに連絡が来ることが多いです。家の中にいて外に出たら入れなくなったようです。連絡が来たらすぐにロックを解除しに行って支払いの話しをします。そこで支払いの予定を立てればしばらくは予定通りに払ってくれますし、払いが遅れる場合も連絡が来るようになりました。これで解決!

でも中には、ロックを解除しに向かったら入居者がそこにいない場合もあります。そして電話を掛けても繋がらず。その場合はひとまずロックを解除して、後日また同じことをします。そして連絡が来た段階で支払いの話しをします。また話しが出来なかったら困るので。

また、「ドアロック」をしても連絡が取れない場合もあります。入居者が帰宅していなかったり、逆に家から出ていない場合など。そんな時は営業時間が終わる少し前に「ドアロック」を解除していました。当時働いていた会社は夜の11時まで営業していたのですが、入居者も夜働いている人だったり、いろんな人がいたので連絡をする時間帯には気を使いました。

ちなみにそこまでやっても支払いが全くされない場合は連帯保証人に連絡していました。そうなることは、ほとんどありませんでしたが。

違法ではありますが、ドアロックをしてそのまま強制的に追い出そうとするところもありますし、払うまで開けないという会社もあります。面倒なことになる前に、万が一支払いが遅れる場合は連絡するようにしましょう。

あの人は犯罪者だったのだろうか?

入居して1年くらいの若い方が居たのですが、その入居者の事で警察から会社に連絡がありました。どうやら何か犯罪を犯して逃げているようで、家にもしばらく帰った様子がない。警察がその入居者の両親とも話して居場所が分からないので、とりあえず家宅捜索をすることになったみたいです。結局その後その人ははどうなったかは分かりませんが、しばらくは入居者の両親が家賃を払っていてそのまま退去になりました。退去の際にご両親から「お金を出すので家にあるものを全部処分して欲しい」と依頼を受けて清掃した記憶があります。

他の入居者でも同じようなことがあって清掃したことがありましたが、他人が住んでいた部屋を片付けるのって不思議な感じでした。置いてある物や使っているもので趣味とかが分かっちゃいますからね。それに社長から「何かあったら警察に報告しなきゃならないから細かく見て片付けろ」と言われていたので郵便物とかも一通り見る羽目に。結局は何もなかったけど、その時聞いた話しではどうやら入居していた方は詐欺師だったらしいです。

商業向けビルの雨漏り事件

当時働いていた会社ではスナックやバーなどの飲食店向けのビルも持っていたのですが、その中のあるビルで雨漏りが起きるようになり対応した時の話しです。6階建てのビルで、雨漏りしていたのは全ての店舗ではなく数店舗だったのですが、原因を探ってみることに。

漏れているだいたいの場所を見つけたので、修理業者さんと一緒に確認して修繕の見積もりをしてもらうことになりました。雨漏りの原因は外壁と屋上の床の劣化だったのですが、シリコンコーキングで埋めた痕(あと)がありました。過去に雨漏りしたときはかなり簡素な修繕だったみたいです。

ここで問題発生です!このような修繕はダメらしいです。本来であれば専用の塗料を使って防水加工するらしいのですが、修繕費をケチってしまった為にこんなやり方をしたらしいです。その時は他の業者が修繕したみたいなのですが、あまり良い業者ではなかったようです。シリコンの上には塗料が乗らないのでシリコン止めという施工をしてから塗装をしなければならないらしく、高額になってしまう。実際に見積もりをしてもらうとかなりの額になっていました。そのせいでしばらく社長の許可が下りず、修繕に時間が掛かってしまいました。修繕されるまでも雨漏りは続いていたので、仕方なくまたシリコンで埋めて乗り切りましたが社長と入居者の板挟みで大変でした。

頼む業者はしっかりと選ばなければならないし、安く済ませようとすると後で余計にお金が掛かる場合もあるので注意しなければいけませんね。

今回の体験談はここまでです。他にも警察沙汰になったような驚きのエピソードもありますがそれは次回のお楽しみ!

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