ホイールバランス?アライメント?エアバルブ?タイヤに関する用語説明いたします!!

ガソリンスタンド

こんにちは 彩将です!

今回はタイヤに関する知識の説明です。

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「バランス調整」「アライメント」「エアバルブ」など聞いたことはあるけど分からないってい方が多いと思います。ですがタイヤ交換をする上ではぜひ知っておいた方が良いことばかりです。

ホイールバランスってなに?

まず綺麗で均等な円に見えるタイヤとホイールですが、実は完璧に均等になっているわけではありません!タイヤやホイールもさすがに1本1本手作りでかなり正確にサイズを測っているというわけではないので数グラムのズレがあります。タイヤだけではなくボールペンなどの文房具や食器も数ミリ数グラムのズレというのは必ず存在します。まるっきり数ミリのズレもなく同じなんてなかなか出来ませんからね。

「数グラムなら気にしなくていいじゃん!」って方もいるかと思いますが、その数グラムでも影響が出るものもあります。タイヤもとホイールもその一つで、タイヤは車が走っている間はものすごい速さで回転します。そして回転している間は遠心力が働きます。タイヤとホイールの重心が偏っていると、その数グラムのズレでも遠心力で力が大きくなり、ハンドルがブレてしまいます。遠心力は速度の2乗に比例しますので、走っている間はかなりの重力がかかっていることでしょう。

つまり「ホイールバランス」というのはタイヤとホイールの重心を均一に調整するためのメンテナンスです。調整はホイールにバランスウエイトと呼ばれる「おもり」を付けて行います。

「ホイールバランス」が取れていないと・・・

  • ハンドルがブレやすくなる(特に高速走行時)
  • タイヤの偏磨耗や燃費の悪化、乗り心地にも影響
  • (そもそも本来のタイヤの性能が発揮できない)
  • タイヤ周りのパーツにも負荷がかかり消耗しやすくなる

などのデメリットが発生します。

特に高速道路などでスピードを出している時に影響を受けやすいです。

一般的には新品のタイヤに買い替えた場合など、タイヤをホイールに組み替える場合に取ることが多いです。価格は地域性やホイールの形状やインチによって異なりますが、一般的な乗用車の場合1本1,000円~2,000円くらいが相場です。インチが大きくなるにつれてズレているグラム数も多くなることが多いので、価格もインチが大きいと高くなります。

ちなみにホイールが14インチくらいではズレは大きくても40グラムくらい、17インチ以上になると100グラム以上のズレが出ることもあります。あまりにズレが大き過ぎる場合はホイールが歪んでいたり破損していることが考えられます。

ホイールバランスがズレる理由

  • ホイールの塗装が剥がれたり錆が生じるなどの劣化
  • バランスウエイトが外れてしまった
  • タイヤの偏磨耗
  • タイヤやホイールの破損

などが考えられます。

ホイールバランス調整に関する優良店の見分け方

「ホイールバランス」の調整をしてもらうなら、しっかり調整してくれてホイールにも気を使ってくれる所にお願いしたいですよね!作業を頼む店を選ぶ際に参考にして欲しいことをご紹介します。

●ホイールバランスについて知識がしっかりあるかどうか

車業界はどこの店も人手不足なので知識があまりなかったり技術力がないなんて人も意外と多いです。中にはホイールバランスの取り方が分からないなんて人もいます。まずは「ホイールバランスってなんですか?」と尋ねた時にしっかりと分かりやすい説明をしてくれるかどうかです。パッと説明できる人であれば知識があることが分かります。逆に説明が曖昧だったり、分かり難かったりする場合は心配です。説明ができないということはそもそも説明する機会が少ない。ということはホイールバランス調整をほとんど行っていない店(人の可能性が高いです。たまにしか調整作業をしていなく慣れていないとホイールの破損があったりしても気づかない可能性が高いです。

●バランスウエイトの付け方に注意

バランスウエイトには大きく分けて「貼り付けタイプ」と「打ち付け(打ち込み)タイプ」があります。「貼り付けタイプ」はホイールの裏側の部分に貼り付け、「打ち付けタイプ」はホイールの縁の部分に専用のハンマーで打ち込みます。どちらも内側と外側の二か所に取り付けます。「打ち付けタイプ」はアルミホイール用とスチールホイール用の2種類あります。

このウエイトの付け方でお店の良し悪しを判断できます。

良い店の場合だと古いウエイトを全て外してから調整し直してくれるのですが、取り外す手間を省くためにそのまま上塗り状態で調整する店もあります。ウエイトが多すぎると燃費やタイヤの摩耗の仕方にも影響しますのであまりよくありません。そして対角線上に同じ重さのウエイトが付いているタイヤも結構多いです。対角線上に同じ重さのウエイトが付いているってことは、両方とも外してもバランスが取れています。

あとアルミホイールには基本的に見栄えをよくする為に「打ち付けタイプ」は使いません。ホイールの腐食が酷くて「貼り付けタイプ」が使えない場合は使用することがありますが、お客様にはひと声かけます。何も説明が無く綺麗なアルミホイールに「打ち付けタイプ」を使用する店は注意が必要かもしれません。

古いウエイトを外すだけではなく、ホイールを綺麗に洗ってからバランス調整を行っている店はかなり優秀です!そういう店があったら大事にしましょう!

ウエイトに関してもう一つ注意して欲しいことがあります。バランス調整をしてもらったのにウエイトが付いていないタイヤがあるけどお金を取られているという状況になる場合がありますが、それはウエイトを付ける必要がないくらいバランスが取れているということです。「それなら調整してないんだからお金を払う必要がない!」と思う方もいるかと思いますが、それは違います。ウエイトが付いていないとしても点検作業料としてしっかり払ってください。何でもタダで出来る訳ではないのです!設備と作業者があってこそウエイトを付ける必要が無いと分かるのですから文句は言わないように!

因みにタイヤが新品の場合はウエイトが多いタイヤを後ろに履かせた方が良いらしいです。

ホイールバランスは重要なメンテナンスのひとつ

ここまで「ホイールバランス」について説明してきましたが、「ホイールバランス」の調整をしなくても走れないことはないです。でもなるべく取った方が良いです。特にホイールに組み替えた際には調整するようにしましょう。その方がタイヤの本来の性能発揮されますし、タイヤも車も長持ちしやすくなります。夏場は高速などでスピード出すから気になるけど、冬はスピード出さないし大丈夫という方もいますが、冬こそタイヤの性能を最大限発揮させるために調整するべきです。

また、自分で調整したいという方もいるかもしれませんが機械設備が無ければ調整できません。機械を買うとなったら数十万は掛かりますし場所も取ります。最近では簡易的ホイールバランサーというものがあり、価格も1万円ほどで買えるようですが精度はあまりよくないらしいです。使ったことが無いので詳しくは分かりませんが水平器のようなもので調整するみたいです。店舗の本格的なバランサーだとタイヤを実際に回転させてズレを測りますが、簡易バランサーは回転させませんので精度に差は出るでしょうね。でも大まかな調整なら出来そうなので興味がある方は試してみるのも良いかもしれませんね。

アライメントってなに?

アライメントは正式には「ホイールアライメント」と言い、タイヤの角度や位置の調整を行います。車の骨盤矯正なんて言われ方もします。アライメント調整はタイヤショップや整備工場、カーディーラーなどの設備が整ったところでなければ器具が無かったり技術者がいなかったりして出来ません。整備工場などでも規模が小さいと器具が無い場合が多いです。ガソリンスタンドでも調整できる店はほとんどないでしょう。私もやったことはありません。

アライメント調整が必要なケース

  • ハンドルがまっすぐじゃない
  • 事故にあった時
  • 車高を変えたり足回りの部品を交換したとき
  • タイヤの減り方が異常に偏っている時

などがあります。

ハンドルがまっすぐではないというのはタイヤは直進方向なのにハンドルが真ん中ではなくズレている場合です。そういう車は十数年も乗っている車でたまに見かけます。(滅多にはありませんが)

あとは事故にあった時やショックなどの足回り部品を変えたときにも調整が必要です。少しぶつけたくらいなら大丈夫ですが、大きな事故の場合は調整しなければならない場合がほとんどです。自己の度合いによってはアライメント調整では改善されない場合もあります。

タイヤの減り方が異常に偏っている場合にも注意が必要です。例えば同じタイミングで交換しているのに1本だけ摩耗が早いなど。でも大抵の場合は前にばかり履かせてしまっていたことが原因だったり、ブレーキが錆び付いて固着してしまった状態で走ってしまったりが原因のことが多いです。

アライメントを調整しなければならない状態の場合だと車検の際に指摘を受けることが多いので、普通に乗っている分にはあまり気にしなくても大丈夫でしょう。

アライメントの料金はいくら?

アライメントの調整は車種によって異なりますが、15,000円~25,000円くらいが相場です。点検のみの場合でも10,000円~20,000円ほど掛かります。出来る場所が限られている上に金額も高いです。そして作業時間も1時間以上は掛かります。

なので本当にアライメント調整が必要な場合や点検が必要な場合にだけ行うと良いでしょう。車の調子が悪くてアライメント調整したけど他のとこが原因だったとなってガッカリすることのないように、プロからアドバイスを受けたときに調整すると良いでしょう。

調整や点検する場合は予約が必要なことも多いのでお店に確認してみましょう。

エアバルブってどの部分?

「エアバルブ」とはタイヤの空気を入れる部分の部品の事です。「金属バルブ」と「ゴムバルブ」の2種類あり、だいたいの車は「ゴムバルブ」が多いです。これも消耗品で年数が経つと劣化してしまいます。劣化してしまうとそこから空気が漏れてしまい、酷いケースだと走っている最中に、走っている時の振動や石などに当たったりして折れてしまいバーストしてしまうことも考えられます。昔洗車の拭き上げ中に手がぶつかっただけで折れてしまった車もありました。

見た目はホイールにくっついていて交換できなさそうに見えますが、交換することが可能です。タイヤを新品にする時についでに交換することが多いです。交換費用は1本1,000円~3,000円くらいです。一度タイヤをホイールからはがさなければ交換できなく、少し手間がかかるため金額が高いところも多いです。タイヤを組み替える際や4本まとめてだったり、車につけていない状態のタイヤの場合はもう少し安く済む場合もありますので、お店に問い合わせた方が良いでしょう。

エアバルブについての注意点

空気圧の調整をする際など「エアバルブ」に関して注意して欲しいことがあります。よく空気圧を調整した後に虫ゴムから空気が漏れていないかを確認するために唾を付ける方がいますが、衛生上よくありませんし、そのままの状態でキャップをしてしまうと錆びてエア漏れの原因になってしまうこともあります。また、錆が固着してキャップが開かなくなっていしまうこともあり、その場合はバルブを丸々交換しなければなりません。エア漏れの確認は石鹸水などで行い、水分はしっかりと除去してからキャップをしましょう。

また、ホイールが腐食して塗装が剥がれている箇所がある場合はエアバルブを交換してもエア漏れが止まらない場合があります。そういう場合も補修材を使えば漏れが改善する場合もありますが時間の問題です。そこまでホイールが腐食しているのであれば、いずれ他の箇所からも漏れてくるでしょうからホイール自体を買い替えた方が良いです。あと数ヶ月で車を乗り換えるという場合であれば空気を足しながら乗るということもひとつの手ですが、エア漏れの度合いによってはそれが出来ない場合もあります。

最後に

タイヤに関することだけでも色々な知識や技術があります。タイヤだけでも奥が深いですね。

分からないことは専門店やプロにまずは相談してみましょう。素人の知識だけで安易に判断して行動すると高くついたり事故に繋がったりする場合もありますのでくれぐれも注意しましょう。

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