こんにちは 彩将です!
私はもう数年前になりますが、以前夜勤の仕事をしていたことがあります。
多くの人が起きて活動している時間に寝て、多くの人が寝ているであろう時間に活動するという完全に昼夜逆転の生活。
どんなことでもそうですが、夜勤にも良い部分と悪い部分というのが存在します。
今回は私が実際の経験を通して思った、夜勤をする上での良いところと悪いところをご紹介します。
夜勤のデメリット
まず夜勤をする上でのデメリットをまとめると
- 生活リズムが狂う
- 体調に影響が出る
- 買い物をする店が限られる
- 睡眠状態に影響が出る
- 友達と時間が合わせられなくなる
- 心霊現象に遭遇することも
などがあります。
これらのデメリットは聞いたことがある人もいるだろうし、簡単に思いつくものではありますが、夜勤未経験者の方々が想像しているよりも中々にキツイ部分もあります。
生活リズムが狂う
まず、働く時間帯にもよって変わってきますが夜勤というのは極端に言えば昼夜逆転の生活になってしまうわけです。私は昼過ぎの3時ごろから夜の12時までの勤務パターン、夕方6時から夜中の3時までのパターン、夜8時から朝の5時までなど色々なパターンの夜勤を経験してきましたが、どのパターンでもだいたい明るい時間帯に睡眠を摂ることがほとんどでした。
私が初めて夜勤を経験した時の始業時間が夕方の6時だったのですが、初めのうちはまだ体が慣れていないので夜の12時を過ぎるといつも眠たくなっていました。なので仕事が終わってからはすぐに帰って寝るという感じ。そして昼近くに起きてのんびりと過ごして夕方に出勤する。
このくらいであればそこまで生活リズムが狂うというようなこともなかったのかもしれませんが、やっぱり慣れてくると仕事が終わってからもすぐに寝ないで太陽が昇る頃まで起きていてしまうものなのです。それにいつも決まった時間に帰れるわけではなく残業がある日も出てくるので尚更です。
ここから生活リズムが徐々にズレてきてしまうわけです。
結局最終的には、太陽が昇ってから寝て夕方近くに起きるという状態になっていました。
もう完全に昼夜逆転の生活です。
でも仕事が休みの日にはそれがリセットされてしまうという人が結構います。どういうことかと言うと仕事が休みの日にいつもの時間帯に目覚めたとしても夜は一般の人が寝るような時間に寝てしまうので、そこで生活リズムが一般的なリズムに戻ってしまうのです。
私の場合はだいたい遅くても夜の12時頃には寝て午前中に起きるという普通の生活リズムに戻ってしまっていました。しばらくはその繰り返しです。なのでせっかく仕事が休みでもほとんどの時間を寝て過ごしてしまうということも多かったです。
そのうちに夜に活動することに慣れて、だんだんとそういうことも少なくなっては来るのですが、それでもたまにリセットされてしまいます。人間はやっぱり明るい時間帯に活動して暗くなったら寝るという風に作られているのかもしれません。
体調に影響が出る
そんな夜の生活に慣れてきてしまった頃に体にも影響が出てきます。急に体調が悪くなったりというケースはそう多くありませんが、何かしらゆっくりと体調に影響が出てきます。
人は太陽の光を浴びることで実はいい影響を受けているのです。なんか植物の光合成みたいですね。
太陽の光を浴びることで起きるメリット
- ビタミンDが作られる
- 体内時計が調整される
- セロトニンが分泌される
- 免疫力向上
などなど
夜勤による昼夜逆転生活で太陽の光を浴びることが少なくなってしまい、これらのメリットを得られなくなてしまうのです。
ビタミンDが不足すると
ビタミンDにはカルシウムやリンの吸収を促進させる役割があるため、不足してしまうと骨や歯が弱くなってしまったり筋肉も弱めてしまいます。他にも免疫細胞を活性化させるという役割も持っているため、免疫力も下がってしまい風邪を引きやすくなってしまいます。ビタミンDは結構重要です。
ビタミンDは魚やきのこ、卵や肉にも含まれています。きのこの場合だと、生のシイタケと干したシイタケを比べてみると干しシイタケの方がビタミンDが多かったということも分かっています。ビタミンDを増やすにはやはり太陽の光を浴びることが効果的なようです。
体内時計の調整効果
太陽の光には体内時計をリセットするという効果もあります。太陽の光を浴びることで体が昼間だという認識をして、体内リズムを整えてくれるのです。
明るいところで眠るのは熟睡できないから体に悪いという話しもありますし、その体内時計のリセット効果を利用した商品もあります。例えば、光で起こす目覚まし時計はこの体内時計をリセットさせる効果を利用したものです。明るい光に当たるだけでも体内時計を整える効果はあるようなので意識してみると良いかもしれません。
逆に寝る時は明るくするのはあまりよくありませんので注意しましょう。
セロトニンの役割
セロトニンとは神経伝達物質の一種で脳内で生成されて分泌されるものです。幸せホルモンなんて呼ばれ方もしています。
このセロトニンは不安やストレスを軽減させる効果があり、気分を安定させる働きがあります。
抗うつ薬でもセロトニンを増やす効果があるものがあるようです。日光を浴びる以外にも運動をすることや食事の改善でも増やすことが出来るようです。
免疫力について
これは先ほどにも紹介したビタミンDに関わる部分なのですが、ビタミンDの減少によって免疫力が下がってしまいます。私も実際に夜勤をしていた頃に肌荒れが酷くなったことがありましたが、今思えば免疫力が下がっていたのかもしれません。
昼間の仕事に変えてからも中々すぐには治らず、後遺症という訳ではないとは思いますが今でも、忙しくて休む時間が少なくてストレスが多かったりすると肌荒れが酷くなることがあります。
こういうのを考えると、夜職の飲み屋だけで働いている女性ってかなり美容にお金や時間をかけてそう。じゃなきゃ綺麗な状態を維持できないよね。きっとかなりの努力をしているんだろうなー。
それに太陽の光を久々に浴びると眩しさで目が痛くなります。でも体は何かエネルギーを吸収しているような感覚にも。まるで吸血鬼にでもなったかのような感じでした。眩しさは数日間は慣れないのでサングラスが必要かもしれません。
買い物する店が限られる
活動する時間帯が主に仕事が終わった後の夜中になってしまう場合は買い物できる店というのも限られてしまうものです。コンビニなら24時間どこでもやっていますが他の店の場合はそうもいきません。中には24時間営業のお店というのもありますが全部が全部そうでもないし、規模の大きな都市でも夜中に買い物できる店というのは少ないです。
休みの日に買い物をするとしても昼間は疲れて寝てしまっていることも多い為、結局は夜になってから買い物をするということが増えてしまうでしょう。
夜勤が終わった後に営業しているスーパーで買い物する場合も結構苦労があるものです。夜中のスーパーは人が少なくて買い物しやすいのですが品揃えは昼と比べると少ない場合が多いです。これは夜に買い物する人が少ない以上は仕方がありません。買い物客が少ないのに商品を多く出していても余ってしまうだけですので。
また、夜中だとまだ品物が納品されていなかったり、納品されていたとしてもまだ並べられていないことがほとんどなので、特に野菜だったり肉や魚は品揃えが悪いです。総菜や弁当なんてほぼほぼありません。それに多くの人が狙っている割引された商品も、割引されるのが夕方から夜にかけての場合が多いので見ることすらできません。
夜中のスーパーはそんな感じなのでコンビニの方が品揃えが良いという場合も多いです。コンビニなら数は少なくても弁当や総菜が何種類かは棚に並べられていますし、最近では野菜を置いているコンビニもありますし、冷凍の魚や肉類もありますので結局は値段が高くても仕事帰りにコンビニで買い物を済ませるということも多くなりそうです。
コンビニには便利なものが多いので中々侮れません。
コンビニの他には24時間営業のチェーン店でのテイクアウトもなかなか便利です。私もよくお世話になりました。
靴や衣料品なんかもドン・キホーテに行けば買えますので住んでいる地域によっては昼間に買い物に行かなくても夜だけで済んでしまいます。どうしても昼間にしか開いていない店に用事があったり市役所などの公共機関に行かなければならない場合は、頑張って起きて仕事前の空いている時間帯や休みの日などを利用して行くしかありませんが。
あとはネットを活用して買い物をすれば少しは何とかなるかもしれません。
睡眠状態に影響が出る
昼夜逆転な生活ではあるけれど眠れているのであれば睡眠不足にはならなそうなんて思っている方もいることでしょう。寝る時間帯が昼間でも眠れていれば睡眠不足になるということも少ないでしょう。普通に十分な時間睡眠を摂れていればの話しです。
人は明るいとぐっすり眠ることが難しいのです。カーテンを掛けていたとしてもしっかりとした遮光タイプの厚さがあるカーテンでなければ、どうしても太陽の光が入ってきてしまいます。薄っすらとした光だけだとしても人の睡眠には影響するものです。
そして昼間はほとんどの人が活動している時間帯です。車も普通に走っていますし工事だってします。昼間働いている人にとっては普通の何気ない生活音かもしれませんが、夜勤の人にとっては結構つらいものです。近くで工事をしていたり選挙カーが走っていようものならとても寝られたものではありません。更に郵便物も普通に昼間に届きますし、何かの勧誘だったり訪問販売も来るかもしれません。インターホンが鳴っても出なければいいと考える方もいるかもしれませんが、出ないとしてもインターホンの音で起こされてしまうので睡眠不足になってしまうでしょう。
そして更に夏場はもっと寝不足になるかもしれません。エアコンがある家ならばなんとかなるかもしれませんが、エアコンがない家では暑さとの戦いです。夜は日が沈んで涼しくいなるのでまだいいかもしれませんが、夜勤だと一日の中で最も気温が上がる日中に寝なければいけません。暑くて暑くて寝られたものではありません。その代わりメインで活動する夜は涼しくて快適なのですがやはり睡眠不足は避けられないかもしれません。
自分では眠れているつもりでも睡眠不足になっているということもよくありますのでご注意を。
友達と時間が合わせられなくなる
これもよく聞く話ではありますが、実は時間はある程度は頑張れば合わせられます。ただ夜勤のある仕事の大半は土日関係なしに仕事があるという職場が多いです。なので休みを合わせるのが難しいということの方が多いでしょう。
また、上手く休みがあったり時間を合わせられたとしても生活リズムが真逆なので切り上げる時間だったりが合わなくなってしまいます。一緒に飲みに行って自分はまだまだ時間に余裕があるという場合でも、昼職の人は眠くなってしまい早めに帰りたいとなってしまうこともあります。
そんな感じでお互いのテンションに差が出来てしまうと、なんだか一緒にいても楽しさを共有できないし合わないと感じてしまうこともあります。
心霊現象に遭遇することも
人気のない夜中というのはやはり心霊現象が起きる確率も上がりますし、夜中というだけで怖くなってしまうという人もいるでしょう。それに幽霊が出やすい時間は夜中の2時~4時なんて言われていたりもします。科学的に証明されていることではないので信じないという方もいますが、少しでも信じている人にとっては怖いもの。それに信じていなくてもそのような現象を目にしてしまったりするとやはり怖いです。
私も何度か誰もいるはずがないのに人影が見えたりとか物音を聞いたりとかという経験がありますが、やっぱり怖いです。幽霊じゃなくて不審者だったとしても怖いし、念のために店の中を見回ったりもしなくてはいけないし、一人でいる時だとたまったものではありません。
経験したことがあるという方も少なくはないのではないでしょうか?
私はそのようなものが見えたりするわけではありませんがそれでも怖い。夜の病院とか怖いですよね。後はビルのような大きな施設やお店の警備とかも怖そう。慣れちゃえばどうってことはないと思いますが。
夜勤でもメリットはある
まず夜勤をする上でのメリットをまとめると
- 比較的給料が高い
- 人と接することが少ない
- 予定を組みやすい
- 人ごみや渋滞を避けられる
などがあります。
考え方によっては夜勤も良いかもしれません。
比較的給料が高い
夜勤の場合は夜間勤務手当を始めとする補助も会社から支給されることが多いですし、労働基準法で夜の10時以降は割増賃金を払わなければならないと決められているので、昼間の仕事と比較すると給料が高くなることが多いです。因みに午後10時から午前5時までの間は通常の賃金に25%加算した金額が貰えます。もし夜働いていて割増賃金をもらえていないかもという人は給与明細を確認してみた方が良いかもしれません。
でも収入が多い分出費も嵩んでしまうということはよくありますが。
夜働いている人ってあれをあまり気にしない人が多いかも?夜勤の人たちの経済事情
また、夜勤よりも給料が良い仕事というのもやはりありますので、夜勤を経験することで出世して給料が上がる可能性があるというのであれば更にメリットがあると言えるかもしれません。
人と接することが少ない
深夜業務をやっている人の割合は労働者のおよそ2割と言われています。これだけでも結構違うものですが、これはあくまで働いている人だけの割合です。学生や主婦や定年退職者のように働いていない人も含めた割合を出すと、夜に活動している人というのはもっともっと少なくなるでしょう。活動している人が少ないと言えば当然人と接する機会も減ってくるわけです。私のようなコミュ障の人にはオススメかもしれません。
ただ、やはり全く人と接しないというのはほぼ無理です。飲食店やコンビニのような接客業やサービス業であれば週末は忙しくて人と関わらないという訳には行かないかもしれませんが、夜の仕事というのは暇な時間帯が多い仕事が多いです。施設内の警備の仕事であれば定期的に見回りをしなければいけませんが、それ以外の時間は警備室で待機だったり、セルフのガソリンスタンドであれば店内で給油レーンをモニター越しに監視というような感じです。
仕事に支障が出なければ本を読んだり好きなことをしてて良いというような職場もあります。そのような職場に当たればラッキーかもしれません。
予定を組みやすい
夜働くということは昼間はフリーです。仕事が終わる時間帯によっては体力的にきついかもしれませんが、そこさえ何とかなれば予定も立てやすいかもしれません。
例えば仕事が夜中に終わりそこから少し仮眠を取って昼間に遊びに行くということも出来ます。仕事は夜からだから時間に余裕を持って用事を済ませることだって出来ます。
あと時間帯が細かく分かれているシフト制の場合ならもっと予定が立てやすいです。私が夜勤をしていた職場は1日勤務時間が4時間という日もあったので、そのような日は仕事終わりに飲みに行って、次の日の夜にゆっくり出勤するということも結構ありました。仕事が夜からだと朝まで飲んでいても平気なのです。あまりに飲み過ぎてしまうとやはり夜でも二日酔いにはなってしまいますが。
人ごみや渋滞を避けられる
出金する時間帯にもよりますが、夜勤だと渋滞や人ごみを避けられる場合が多いです。夕方に出勤する場合は帰宅ラッシュの波に巻き込まれてしまうこともありますが、夜の7時を過ぎてしまうと大きな街でも渋滞はほとんど見られないかと思います。
そして退勤の時はさらに人が少なくなります。というか全然人がいません。
人ごみは苦手だという人は夜勤をやるのも良いかもしれません。渋滞によるストレスもほぼ無いし、時間も有効的に使えます。渋滞の時の移動時間って時間が勿体ないですよね。
長期的に夜勤を続けるのは難しいかも
ここまで夜勤のメリットとデメリットを紹介してきましたが、長期的に続けるとなるとやはり体が持たないかもしれません。
人間は日が昇れば活動し始めて日が沈むと休息を取るという生き物です。これはもう何万年も前の遥か昔からそのように生活してきたので遺伝子に染みついてしまっています。そう簡単に変えられるものではありません。
中には少数ではありますが、特異な体質で夜行性だから夜に活動した方が調子が良いという人もいますがほとんどの人はやはり夜に活動していると何かしらの影響が出てくるものです。それは夜勤を初めて1年も経たないうちにすぐに表れてくるということもありますし、何年も経ってから一気に影響が出る場合もあります。
よく年齢を重ねてから影響が出てきて後悔しているという人もいます。
また、業界にもよりますが本当に出世して高い給料をもらうとなればたいていは夜勤ではなく昼の仕事になることが多いです。そこまでの道のりとして夜勤があるという場合は別としても、総合的に見た場合は実は割に合った給料がもらえていないということもありえます。
それに一時的に収入が良いからと言っても、やはり夜に行動する以上は余計にお金が掛かってしまうということもよくあります。例えば先ほどにも紹介したように買い物する店が限られてくるので、結局コンビニのような割高な店で買い物をすることが増えてしまい出費も大きくなるので手元に残るお金というのは昼の仕事とあまり変わらないということにもなりかねません。
また、一度衰えてしまった健康というのも中々簡単に取り戻すのも難しいですし、お金を掛ければ手に入るかと言うとそんなに簡単でもありません。使っても使いきれないくらいの大富豪並みのお金を掛ければ健康をお金で買い戻すということも出来るかもしれませんが、そんなお金があったら夜勤なんてしていないでしょう。
短期的に経験してみるというのであれば夜勤もあり
ただ、一時的にお金を稼ぎたいからというのであれば夜勤をしてみるというのも良いかもしれません。昼間に働くよりも給料が高い分効率よく稼ぐことが出来ます。
また、昼と夜では町並みも出歩いている人も全然違います。想像していたのとは違った経験を得られるということもあるでしょう。人混みや渋滞が無かったりするとかなりストレス解消になるものです。
人生経験としては試しに夜勤をしてみるのもおススメです。
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