中小企業診断士試験に挑戦してみて思ったこと~現在も挑戦中です!

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こんにちは 彩将です!

昨年2020年の7月に中小企業診断士資格を取ろうと思って試験を受けました。

結果は不合格だったので今年また挑戦する予定です。

今回はその経験を踏まえて中小企業診断士資格について紹介していきます。

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中小企業診断士ってどんな資格?

まず中小企業診断士とは、中小企業の経営の手助けをする仕事です。手助けをする会社の財務諸表を見て、適正な在庫高や人件費などの経費面のアドバイスをしたり、新店舗を設立する際の立地や運用のやり方、法律面の注意点などのアドバイス、他には補助金などの制度の申請書類作成でも活動している方もいるみたいです。また、ITシステムを導入したい時はどのようなシステムにしていけば良いか考えたりもします。

法律関連や税務関連の資格が無ければ行えない専門業務に関しては、それらの専門家と経営者のパイプ役的な役割もあります。経営の方向性や困っていることを聞いて、どの専門家に相談すればいいのかというアドバイスや、実際に一緒に専門家の話しを聞いた上での、かみ砕いた説明や助言なども行いますので、幅広い知識が必要になります。

企業が健全で正しい経営をするためにアドバイスをする会社経営のスペシャリストといったところでしょうか。

国家資格で年1回試験があり、難関資格と言われていますが、この資格が無ければ業務が出来ないという独占性はありません。なので無資格でもコンサルタント業務をやっている方もいますし、MBA(経営学修士)を掲げて活動している方もいます。

中小企業診断士は現在でおよそ27,000人いると言われておりますが活動している方はもう少し少ないでしょう。税理士や社労士などの士業と比べると人口はまだまだ少ないです。

実際の試験はどんな感じ?

実際の試験は夏に1次試験、秋に2次試験、試験合格後に実務補修を経て登録となります。

1次試験は4~5択のマークシート方式で2日間で7科目の試験があります。合格基準は全科目の合計点数が6割以上で合格です。ただし、1科目でも4割未満のものがあれば不合格です。また、科目合格制度があり、6割以上の点数を取った科目は合格とみなされ、次回の試験では免除することも出来ます。(免除できる期限は2年後の試験まで)

ちなみに私は2020年の試験で一番模試の出来が悪かった3科目を科目合格。

1次試験の科目は、1日目に「経済学」「財務・会計」「企業経営理論」「運営管理」で、2日目に「経営法務」「経営情報システム」「中小企業経営・政策」です。マークシートだけど難しいです。というか覚えることが多すぎて大変。科目によっては時間配分を間違えると詰みます。基本的に1次試験は暗記出来ればクリア出来るので勉強さえしっかりすれば受かると言われています。

科目ごとの説明

「経済学」

名前の通り経済学です。近年の経済情勢のグラフが出てくるような時事的な問題も出ますし、ちょっとした計算が必要なものもありますがほとんど暗記でいけます。

「財務・会計」

これは苦手意識のある方が多いと思いますが、数字系の科目です。時間配分を間違うと命取りになります。計算しなくてはいけない問題が多々ありますが、電卓は使用できませんのでご注意ください。とある税理士さんが挑戦してみたら時間がギリギリだったという話しを聞いたことがありますので、簡単な問題や分かる問題から解いていく方が良いでしょう。難しいと感じた問題は後回しで。勉強方法は基礎からしっかり固めていく感じで。

「企業経営理論」

組織論やマーケティング関連、労基法を少々といった感じの科目です。マーケティングには興味があるという人もいるかと思いますが、この科目は結構厄介です。試験時間は1時間半なのですがあっという間に終わってしまいます。基本的には暗記ですが一筋縄ではいかない場合も。同じ意味でも違う言葉や言い回しだったりして分かりにくいものもあります。資格の予備校の会社で出す解答速報でも答えが間違っていたり、アorイのように曖昧になってしまうものもあるくらい。ちなみに私は去年あと1点で科目合格でした。

「運営管理」

工場や物流関係の知識や店舗の内装や立地に関する知識の試験です。販売士検定という資格に近い部分も少しあります。消防法や立地法のマニアックな出題もあります。働いたことのある業種によってはイメージしにくい部分もあり苦戦するかもしれません。私は工場や物流には縁がなかったのでだいぶ苦戦しています。ちょっとした計算問題もありますが、これも主に暗記です。アルファベット3文字の言葉も多いので覚えるのが大変。昨年の試験の私の出来は断トツでこの科目が最悪でした。

「経営法務」

暗記三兄弟と呼ばれる科目の一つ目。会社法や倒産法に知的財産権、相続や過失責任に関する法律の科目です。これらの法律をある程度深い部分まで覚えなければいけません。年々何かしらの法改正があることが多いので近年の法改正はチェックしておくと良いです。英文の契約の問題もほぼ毎年出題されておりますが、ポイントを押さえれば意外と点数稼ぎができるかも。

「経営情報システム」

暗記三兄弟の二つ目。IT知識の科目です。パソコンなどの機械関係が苦手だと結構大変です。パソコンやネット環境の基礎的な知識からプログラミングやシステムを作る際の見積もり方法なども出題されます。また、近年のデジタル化に関することも勉強した方がよいでしょう。エンジニアレベルの問題じゃないの?という問題もありました。(私だけかもしれませんが)

「中小企業経営・政策」

暗記三兄弟の三つ目。「中小企業白書」「小規模企業白書」という資料を基にした問題と補助金や助成金制度に関する問題が出題される科目です。こちらの科目は比較的点が取りやすいと言われております。「中小企業白書」「小規模企業白書」は国会で使われる資料で国の経済情勢や企業の統計情報などが書かれた資料で毎年発行されます。これも昨年あと1問で科目合格だったのに…

2次試験は「筆記試験」と「口述試験」があり、筆記試験がさらに難関です。何が厄介かというと採点方法や解答は一切公開されていないのです!

1次試験の「財務・会計」「企業経営理論」「運営管理」「中小企業経営・政策」の応用で架空の会社の経営診断をするという試験です。筆記試験の後に面接があり、筆記試験が受かれば面接はよほどのことがない限りは受かるとか。2次試験は受けたことがないので聞いたり調べた話でしか分かりませんが。

2次試験も受かって実務補修を受けてようやく中小企業診断士として登録できます。なので約1年かかりますね。

私が勉強して実際に思ったこと

私は2019年の夏ごろから2020年の試験に向けて勉強を始めたのですが、あまりお金がないため2~3年前の中古の参考書を買って勉強することにしました。メルカリやアマゾンで買いそろえたのですが、少し開いた後があるくらいの綺麗なものが多かったです。きっと勉強しようと思って買ったけど、覚えることの多さで自信を無くして諦めてしまい売ったんだと思います。私自身も勉強途中で何度も投げ出したくなりましたので。

他に用意したものは過去問と春頃に模試も買いました。過去問は過去7年分を勤め先の会社で印刷させてもらいました。中古の参考書と過去問を中心に勉強していたのですが勉強期間が長すぎて、仕事の忙しい時期などに怠けてしまったこともあります。おそらく合計で3か月くらいは怠けてました。

私は2児のシングルファーザーなので子育てと仕事をしながらの勉強。勉強期間は1年だと足りなかったかもという感じでした。そして実際に勉強して思ったのですが、忙しくあまり時間が取れない状態で難関と呼ばれる資格を目指す場合は、ある程度の投資が必要です。中古の参考書だと法改正があった場合は自分で調べなければならなくなるし、結局1回で受からなければ受験料も余分にかかってしまう。

私は他にもいろいろ資格を取ってきたのですが、それらの資格は中古の教材だったり過去問のみで受かってきたのですが、それとはわけが違いました。

これから目指す人へ言いたいこと

独占業務がないし資格を維持するためには一定の診断士活動実績が必要になってきます。また、勉強の段階で心が折れてしまう人も多いです。なのでもし目指すと時は資格を取ったらどうしたいか?何のために資格を取るのかをしっかり考えた方がお金も時間も労力も無駄にならずに済みます。

また受験せず勉強するだけでも経営に関する知識がついて仕事に生かすこともできます。しっかりとした目的を持ったうえで目指すと効率的です。

どうしても取得したい場合は科目合格を上手く使い、2~3年かけて取得する方法も取れます。

今後の自分自身の動きと業界の予想

今年も合格目指して試験勉強をしていきたいと思います。合格した3科目は免除で受ける予定です。そうすれば勉強する範囲を減らせるので去年よりは楽なはず。

また国でも中小企業を活性化させるために中小企業診断士を増やしていきたい傾向にあるようですので、仕事もやりやすくなっていくかもしれませんし、AIが発達してもなくなることはない職業だともいわれておりますので将来性もありそうです。

最近では試験方法が変わるのではないかとも言われていますので、試験の傾向が変わる前に取った方がいいかもしれません。

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